針の精巧な舞、豊かな刺繍の美学
01.デザイン感覚
独自の美学を持ち、その中に刺繍本来の重厚さや日本ならではの詩情を見事に織り交ぜています。その結果、現代においてもその存在感は色褪せず、むしろスタイリッシュなデザイン感覚を通して「今」を感じさせています。刺繍の繊細で精緻な技術は、過去と現在を繋げ、美しさと機能性が調和した芸術的な表現となっています。
02.多彩な文様表現
自然の美しさと生命力など微妙な自然の色合いを描き出すために、基本技法十種類が活かされています。これには点、線、面、立体などが含まれ、それぞれのバリエーションを加えることで数百種もの表現が可能です。この緻密な技法は、独自の深みと繊細さを与え、自然の美を細部まで余すことなく表現しています。
03.箔と金泥の組み合わせ
金銀箔や金泥は、生地に施す文様装飾技法として古くから使われ、独自の美しさをもたらします。これらを用いることで、豪華で格式高い表現が可能となり、特に刺繍と組み合わせることで、金銀箔や金泥が醸し出す光沢と、緻密な糸使いによる刺繍の美が融合し、多彩な文様が織り成されます。
製造工程 PROCESS
草案
デザインコンセプトから染色、
柄と色彩を組み合わせ作品の方向性を決めます。
染
作品コンセプトからオリジナルの色を創り出し、
生地をぼかし染めなどのテクニックを使い染めていく。
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染めの色合わせ
地染め
地染め
炭火車で乾燥
ぼかし染
乾燥
柄付け
金箔、金泥を用いた箔加工と手描きによって
多彩な表現を可能にします。
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振り落とし
かすみ
切り箔すり
金描き
彩色
ウタシ(箔押し)
繍
染の色や柄に合わせて糸の色を選び、
独自の美学を縫い込みます。